
日本でもデータが蓄積されつつありますが、境界性人格障害は自殺と深く関わっています。アメリカのある調査によれば、うつ病や統合失調症などの精神疾患に比べ、致死的ではない自殺を図り、いつも自殺について考え、自殺の脅しを繰り返すとのことです。
これまでも見てきましたが、物質乱用、摂食障害など他の疾患を合併していると、自殺に至る確率が高くなります。緊急を要することですので、携帯電話に緊急時電話相談窓口や救命救急センターなどの電話番号を登録しておいてください。緊急時窓口に関しては「全国のいのちの電話」があります。
また救命救急センターは各都道府県にあります(東京は24カ所)。まず、脅しの本質を見てみます。境界性人格障害の人は、自分の不幸の責任はあなた方にあり、もし自殺したならばそれはあなた方に責任があるのだと思い込ませようとする傾向があります。
殺すといってあなた方を脅しているのではなく、自殺するといってあなた方を脅していることをつねに念頭に置いてください。そして、お子さんが責任をあなたに感じさせようとしたら、その時はきっぱりと「ノー」と言ってください。
つまりあなた自身のことを大事にしながら、お子さんを守ろうとする気持ちや心配している気持ちを表現してください。灯台の例を出しましたが、あなたが毅然とした態度をとればお子さんはあなたを見ています。冷酷かもしれませんが、生きるか死ぬかの選択をするのは、もちろん本人だけの自由です。
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