
その他の障害では、関連がありそうでよく目にする障害を挙げたいと思います。ここでは「解離性同一性障害」「摂食障害」「物質関連障害」の関連を見てみます。この3つはいずれも境界性人格障害の診断基準の項目に入っている症状を示しています。
「解離性同一性障害」(以前は多重人格障害)は判断基準に「重篤な解離性症状」とあるように、境界性人格障害の共通点は多く、自傷行為、衝動性や怒りの爆発、極端な気分や態度の変動などがあります。
実際に合併していると考えられるケースが多いのですが、どちらが主であるかは、解離(意識、記憶、同一性、または環境の知覚ついての機能破綻)が自傷行為の時だけに限られているのか、それとも人格全体の解離なのか、また1人でいることのできなさの程度によって判断されます。「摂食障害」は、診断基準の項目に「むちゃ食い」があるように、この2つは併発している場合が多いです。
ただ摂食障害にともなう血糖値の変化などによって衝動性や怒りやすさ、気分の変動が引き起こされている場合もあるので、この限りではありません。また摂食障害には、衝動行為はあるものの、見捨てられ不安や対人関係の不安定さは目立ちません。
「物質関連障害」も、同じく診断基準に「物質乱用」があるように、アルコールや薬物依存が併発していることが多いです。ただしこの場合も薬物服用の影響下にあるときだけ、衝動性や怒りの爆発、対人関係の不安定さが表出するのは境界性人格障害とはいえません。
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