境界性人格障害

具体的な症例報告

16歳女子高生

家族構成は父親と母親。そして弟と妹。母親から虐待を受けていたという。中学3年の7月にダイエットを開始。急激に体重が減ったため同年8月から小児精神科に通うが、過食嘔吐を繰り返すようになる。高校1年の7月、精神が不安定になり降圧剤を多量に飲む。

その後も入退院を繰り返すが、多量服薬は止まず、病棟のベランダから身を乗り出しているところを発見され、精神科病院に転送。結局その年は出席日数が足りず留年。精神科病院への通院、治療が始まった。夏休みにはアルバイトをして貯めたお金でホームステイにも行けるほどだったが、夏休み明けに弟と妹の家庭内暴力が激しくなる。

通院1年後、再び不安定な状態になった。6ヶ月後、タバコ20本をジュースに溶かして飲む。幸い命には別状はなかった。週1回の面接と、時々の回診。母親からの虐待の内容を詳しく話すようになった。

また病院の環境が気に入ったようで明るく話す一方で、見捨てられる不安を口にする。年末年始、休みの間は面接がないことを告げられると、「先生が絶対見捨てないってわかったから安心して退院できる。そして絶対に死なない」と言って自ら退院を決断。その後、多量服薬で3回緊急入院するも、アルバイト先で知り合った大学生と良好な対人関係を築き、障害は終息へと向かった。

退院後から彼氏が出来るまでの3回の多量服薬は、「元気になると先生に忘れられるから困る。元気になったらまた1人になっちゃうよ」と見捨てられる不安が原因だった。

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