
診断はアメリカ精神医学会の定める『精神疾患の分類と診断の手引』が基準となっています。9つの項目が記載されていますが、主な特徴を見ていきたいと思います。境界性人格障害は対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性が特徴で、成人期早期までに始まります。
まず、現実の世界や想像の中で見捨てられることに極度の不安を示します。見捨てられる不安が極めて高いので、人にしがみつく傾向が強いです。他人に関する理想化とこき下ろしという両極端な感情により不安定な対人関係に陥ります。
最初、尊敬していたかと思えば、少しでも欠点が見えてしまうと、手のひらを返したように侮辱します。また自己像や自己感において、つねに自分でないような思いを抱いています。つまりアイデンティティーが確立していないので、一貫した自己のイメージが持てません。
孤独感や不安や葛藤などから逃れるため、あるいは直接的・短絡的な衝動的な行動を取ることで満足感につながるために浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食いなどの自分を傷つける可能性のある衝動的な行動を取ります。そして自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為を繰り返します。慢性的な空虚感があるのも特徴です。
抑うつ状態であるため感情のコントロールがうまくできず不適切で激しい怒り、または怒りの制御をすることが困難です。感情のジェットコースターとも言われ、そのために周りが驚くほどで、しかも予測が不可能なのが厄介です。
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