
さまざまなデータから3つの原因が有力になっています。「脳の機能異常」、「社会文化的要因(先進国や都市部に患者が多い)」、「養育環境」です。脳の機能異常に関しては、ドーパミンは思考をつかさどり、セロトニンは衝動性や攻撃性、アセチルコリンは気分の安定、ノルエピネフリンは環境に対する感受性・・・というふうにこれらの神経伝達物質が微妙に異常をきたしているそうです。
社会文化的要因については、経済格差社会、少子化、偏差値一辺倒、競争化社会、対人関係の希薄化等々、信頼や思いやりといったごくごく普通の人間の感情が育ちにくい環境にあると思います。養育環境については、核家族化による親子の愛着関係の不足、心理的肉体的虐待などがあげられます。
治療方法にはどんなものがあるでしょう? 大きく分けるとカウンセリングと薬物療法の2つです。カウンセリングに関してはここでは1つだけ紹介しておきます。アメリカの行動心理学者であるマーシャ・リネハンの「弁証法的行動療法」です。
アメリカ精神医学会でも「最も有効かつ効果的な精神療法」と推奨されており、心や体をあるがままに認識するために禅の瞑想法などが用いられています。薬物療法は不安定な感情を抑える効果や過度の攻撃性に歯止めをかける点で一定の有効性があります。
気分安定剤にはバルプロ酸ナトリウム、カルバマゼピン、炭酸リチウム、衝動性の歯止めにはフルオキセチン、サートラリン、パロキセチンなどに効果があると言われています。
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