境界性人格障害

境界性人格障害って何?

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7836人。この数字は2010年度の日本における20代、30代の自殺者数です。日本は13年連続で3万人を超える自殺者を出していますが、その中でも若年層の自殺問題は年々深刻化しています。 最近、これら若者の自殺と深く関わり合いがあることがわかってきた精神疾患の一つが「境界性人格障害」です。BPD(Borderline Personality Disorder)やボーダーラインとも呼ばれ、以前は統合失調症やうつ病などの精神疾患や神経症との境界に位置していましたが、現在は独立した病気として捉えられています。

主な症状は「見捨てられることへの極度の不安」「激しく変化する感情」「衝動的な自傷行為」などがあり、これまでのデータから脳の機能異常、社会文化的要因(先進国や都市部に患者が多い)、養育環境などが原因しているのではないかと考えられています。自殺リスクが高く、ある病院の調査では退院後、自殺未遂を図った人は、統合失調など精神疾患では35%だったのに対し、境界性人格障害では65%という高い割合だったいうデータがあります。

また「感情のジェットコースター」とも言われ、家族や周囲の人々も本人との接し方に大変悩む現代の深刻な現代病でありますが、諸外国、とりわけオーストラリアでは、境界性人格障害を治療する専門の施設があり、精神科医や臨床心理士、そして家族などの献身的な治療により、治る確率が非常に高くなっています。

またここ数年の治療レベルの急速な進歩により、治癒への希望が見えてきたこの「境界性人格障害」ですが、日本ではどうでしょうか。オーストラリアでは、若者の自殺対策の重要な位置づけとして、行政が患者の治療費や医師の育成を公的な資金でまかなっていますが、日本では自殺対策といえば主に中高年であり、また心理療法は時間ばかりがとられ診療報酬につながらないことなどを理由に及び腰の医療機関が多いのが事実です。

専門の医師はおらず、また行政も十分な対策が取れていない状況であり、これからやっと治療体制を整えていくというのが日本の実情です。

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